教育×未来~子どもの可能性を広げる学び

凡庸な教員がゆるゆると教育を語ります

病床における国語教師のささやかな探究

 

外寒し 恋しき風の 届かざる

 

 入院中の中学国語教師が、少し解熱してきたということで、一句創作して知人に送りました。日本の北の方で教師をしていますが、病床の窓の外を行く人々は、みんな寒そうに肩をすくめて歩いています。

 本来であれば、そんな寒風に対して疎ましく思う時節なのかもしれません。しかし、それも大切な日常であると気づき、それが今自分の手には届かないところにあるもどかしさを感じています。それを何とか表現できないかと思いまして。

 バラしてしまうと、実はこの一句、AIが搭載されたアプリに創作してもらったものです。「国語教師たるもの、自分の腕で…」と思いつつも、試しにAIに書かせてみたところ、随分と素敵な句に仕上がりました。

 今、教育現場では「AI」が話題になることが多いです。ちょっと前は「AIの是非」みたいな議論でした。でもそれはもう古くて、現在は「AIをいかにして自分のタスクに役立てていくか」という議論です。つまり、AIはすでに目の前に便利なものとして存在しているのだから「使う」ということは大前提。遠い距離を移動するのに、わざわざ徒歩を選ぶ人はいない。そういう発想です。

 問題なのは、「AIは目的自体をつくらない」ということです。目的を見出し、それにしたがってAIに入力し、出力されたものに手を加える(もしくは加えない)、という一連のプロセスでその都度意思決定をすることが、私たち人間がとるべき行動であると思います。

 今回は、スマホのあるAIアプリで「外は冬の入り口で寒いけれど、入院しているから、そんな外さえも恋しい。それを表現した俳句を創作して」とインプットしました。するといくつかのアウトプットが返ってきて、そこから冒頭の一句に近いものを選び、最終的に自分で多少手を加えました。まずはどうインプットするか、ということが重要なのでしょう。それ次第で、AIが提案してくることも違ってきますから。

 このようなプロセスを、今後の国語の授業でも大切にしていきたいと思わされた一コマでした。

日常のとなりにある教育

 しばらく更新できていなかったのは、入院しているためです。体に侵入した菌が悪さをし、肺炎に。多くの生徒や先生方と関わるこの仕事。気をつけてなくてはならないと、改めて認識した次第です。

 ちなみに、現在は微熱程度まで落ち着きました。ただ、肺炎って再燃が怖いそうで、少なくとも1週間は入院、その後在宅ワークで調整してから現場復帰が理想、とのことです。

 ここにいると、ドクターや看護師の方々からの学びが多いです。ピンチをチャンスに変えるべく、吸収できることは吸収して、ゆくゆくは生徒にも還元できたらなと。

 時系列はズレますが、先日(入院前)全国の国語研究大会に参加してきたので、それについて後日書きます。

デジタル学習基盤と真の学び

 一週間のお勤め終わりました。ホッと一息。そこで、前回の授業の主張点の一つについて触れます。

クラウドを用いた他者参照を伴う学習設計

 今日、「授業改革担当者会議」というのがありました。そこでの話題は「ICTの活用事例」。この「ICTの活用」というのが、意外とややこしいと思っています。ちょっと油断すると、こんな議論になりかねません。

タブレット端末と紙のプリント、どちらがやりやすいか』『Googleドキュメントは縦書きができないからなー』『教師もICT機器を使えるようにならないと』

 いやいやいや・・・といつも思います。端末やアプリをどう使うのか、という議論は、ファーストGIGAの入口の入口で終わっているのでは。確かにアプリ等は進化を続けています。使い勝手がよくなっているし、やれることも飛躍的に増えています。だから、その時その時に有用なものを選んで使ったらいい。

 でも、GIGAの本質はそこではないわけです。

 生徒が端末をトンネルにしてサイバー空間でどう関わり、どう課題を解決するか。現在のいわゆる「GIGA」というのはそういう局面であると理解する。それが重要であると思います。

 端末自体の使用においては、すでに生徒に敵いません。その領域で生徒に対し優位性を保とうとするのは、もう諦めないといけない。僕たち教師はエンジニアでもプログラマーでもないのですから。

 やらなければならないのは、サイバー空間とフィジカル空間を行き来しながら学べるステージを提供することです。教育の専門性を生かして学びのステージを提供するのは、教師のお仕事です。

 様々な年齢層が混在する教育現場です。得手不得手はあるものの、教員だってSociety5.0の社会で生きている。だったら、生徒と一緒に「デジタル学習基盤」の活用(あえて「ICT」とは言いません)を学ぶ。そして、正しい理解のもとで自分の専門性を発揮して、生徒のお手伝い。

 そうすることで、真の学びの場が教室の内外に生まれるのではないでしょうか。

挑戦と創造~生徒が主役の授業設計

 本日、某地域における中学国語の研究授業が終了しました。私の教員生活も早25年弱になりますが、緊張と興奮でいっぱいです。最低限「主張点のある授業」を公開できたのではないかと思います。生徒たちも非常にがんばってくれて、一緒にいいものを創れました。数十名の参会者の皆さんからも、いい反応を多くいただきました。

 ポイントは2点。

クラウドを用いた他者参照を伴う学習設計

②プロジェクト型の学習設計

 とにかく、当日50分の授業の中身ではなく、授業設計にこだわりました。そうすることで、生徒が「PLAYER」として輝く授業になると考えたためです。

 久々に再開したBlogなので、詳細はこれから細切れに書きます。(疲労もピークです^^;)

 続きは次回。